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ラオスの染め
Dyeing

養蚕

糸繰り風景
昔から変わらぬ糸繰り風景
蚕には、家蚕(かさん)と野蚕(やさん)の2種類があり、前者は、日本で養蚕に使われる種類で、 後者は、ラオスを含め東南アジアで使われる野生種です。
蚕は30日間、新鮮な桑の葉を食べ続け、食べるのをやめ体の色が変わると熟蚕となり、糸を吐き出すのです。
一つの繭から約350〜400mの丈夫な糸が、日本の家蚕(かさん)とのかけあわせ種からは、約600mの繊細な糸が取れます。
ちなみに日本の家蚕種は、野蚕種より一回り大きい繭から、約1500mと長い糸が取れます。 絹糸による違いは、野蚕種の方が糸が太く丈夫で、より複雑な光沢があります。

紡ぎ 蚕は、年に3,4回ほど繭を作り、良質なものは乾季にできます。色は、白・黄みがかったもの・黄色のものがあります。
染色する前に、絹糸の表面を被っているセリシンという膠漆(こうしつ)を取り除くために、灰汁を入れた熱湯で1時間ほど煮て洗い流します。 絹糸は、綿よりも色の吸収に優れ、また明るい色合いを出す特徴があります。

絹の生産地域別の特徴

  • パクセー、サワンナケット、サラワン
    良質で少し固めで、淡色な絹糸が生産されている
  • ビエンチャン平原近郊
    上記と同等の良質な絹糸が生産されている
  • ポーンサリー、ルアンナムター、ホアパン、ウドンサイ
    やわらかく、太く、黄色の絹糸が生産されている

染め

メコンの水も染めには欠かせない 染色は、織り手にとってとても重要な作業になるとともに、骨の折れる仕事でもあります。 原料となる木や葉、根などは、ある時期にしかとれないものが多く、そのタイミングを逃すと、出したい色味をだせないことにもなるのです。 ある人は、染さえ終わればあとは楽よ、などと言うほど神経を使い、また手間のかかる作業なのです。 染める時にはタブーがあり、お坊さん、生理中や初産の女性を遠ざけないと、染が定着しないという伝えで、村はずれなどで作業します。 また、難しい色の染色液を作る行程などは、真似されるのを防ぐために、家族以外には秘密にする場合もあります。
女性たち総出で染め上げる 今日では、化学染料も使われ、時期にこだわることなく一定の色に染め上がるので、織り手に好まれますが、 自然な染めでしかでないやわらかな色合いとは違い、メリハリの利いたものになります。


染色に使われる原料

基本的にその地域で取れる草木を使用しますので、地方により若干種類が異なってきます。
自然染料に使う材料
原料 使用部位 原料 使用部位
ラック 虫の分泌液 木、樹皮、根
インディゴ 茎、生葉 黄色 ターメリック 根茎
黄色 ジャックフルーツ 黄色 タマリンド
タマリンド、クミンなど オレンジ マックセー 実の種
ピンク ファンダン 樹皮 ピンク サッパン 樹皮
マイデゥィ 樹皮 ココナッツ 外皮
ベージュ チーク 樹皮 黒檀 木の実





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参照・情報提供:
Infinite Designs The Art of Silk by Lao Women's Union
Lao Textiles and Traditions by Mary F. Connors
Thai Textiles by Susan Conway
ミアザ内ラオス染色研究会
守谷市国際協会:写真提供




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